昨日まで一緒に仕事をしていたのに、退職代行会社から電話が来て
OP
確かに忙しかったけど来週の予定もたてていたのに・・・。なんで?
8年目の社員。それなりに責任を持ってやっていた仕事があったので、今後のことは大丈夫?
テレビでは知っていたけどまさか自分が退職代行を使われるとは・・・。
最初は頭真っ白でしたが、会社としてどのように対応したか体験談を紹介します。
明日は我が身・・・参考にしてください。
目次
退職代行とは?
退職代行は、その名の通り、退職希望者に変わって退職の意思を会社に伝えて退職を実現させること。なかなか言い出せない、なかなかやめさせてもらえないなどの理由で、自分で言えない人がお金を払って利用します。
最近、利用する人が増えているようですが法律に沿って運営しているのか確認するのは重要なポイントです
退職代行を使われたけど、退職代行は違法ではないの?
退職の意志を退職希望者に代わって伝えるだけなら退職代行自体は、違法ではないです。
退職希望本人からの要望で、弁護士以外の退職代行業者が残業の未払いの請求の交渉・保険の手続き・退職日の調整・有給消化の請求などをしてきたら非弁(弁護士法違反)になるので違法になります。
退職代行会社に弁護士はいるの?
退職に関わる手続きを代行するのは、法律上弁護士にしかできないです。退職代行会社の人は、退職の意志を伝えることしかできません。
違法な退職代行業者は、「弁護士に指導を受けている」とか「弁護士がいる」と言って退職代行を行っていますが、退職代行を弁護士自身が行わないと違法になります。
もし、退職の報告以外を伝えてきたら弁護士であるか確認したほうがいいですね。
会社側も、この部分をしっかり認識していることが大切です。
【体験談】退職代行を使われた私の会社の対応
テレビで退職代行の放送が流れた時、衝撃を受けるとともに他人事と思っていました。
でも、実際に連絡が来たときは、突然のことで
びっくり
どんな感じでそのお告げ?は、やってくるのか?実際に体験した内容を紹介します。
退職の予兆はあったの?
本人から当日の朝、LINEで「本日具合が悪く気分がすぐれないのでお休みします。すみません。」と連絡がありました。
業務が立て込んでいて、前日に業務を見直しをしたばかりでしたが疲れが溜まっているのかなと思いつつ、ちょっと嫌な予感がしたので、出勤した際に机周りをみたら、いつも山のようになっているのにきれいになっていました。引き出しも確認したらきれいになっていました。
退職を考えていると髪の毛の色が黒くなったり(面接を受けに行くため)、ネイルをしなくなったりとチェックするポイントはあるのですが、今回の場合はありませんでした。
休むと連絡があった時には退職するかな?ってちょっと思いがよぎりました。
退職代行からの連絡がきた!
休みの連絡があった日の午前中に、代表電話に連絡が入り、「Mさんの人事のことで連絡が入っています。」と、内線電話が回ってきました。
OP
合同会社ゼロの◯◯と申します。
Mさんから本日退職の希望の依頼がございましたので、ご連絡させていただきました。
御本人へは、電話、メールでの連絡、訪問は一切しない、なにか連絡を取りたいときには弊社にご連絡ください。お預かりしている鍵などは、郵送でおくります。
と一方的に言われて電話が切れました。
唖然として何も聞くこともできませんでしたが、今なら退職代行について少しは知識ができたのでいろいろ質問すればよかった、って後悔してます。
本人から郵送物が届きました
退職代行からの連絡が来た翌日に本人から簡易書留の速達で封書が届きました。中には、
・退職届
・要望書
・会社の鍵
が入っていました。要望書の内容は、有給休暇を消化して、◯月◯日に退職、離職票を送ってほしいということでした。記載内容はしっかり指導を受けているなって感じの内容の文章でした。
昨日の今日で用意周到って感じです。ずっと前から手配をしていたのか?
退職代行会社は、24時間LINEで対応するようなので一日で準備をしたのか?仕事では、効率が良くなかったのにこんなときは・・・って嫌味を言いたくなりました。
退職代行に問い合わせてみました
ちょっと落ち着いてから、退職代行会社に、退職の理由を聞いてみました。
・業務が多忙
・会社の体制への不満
・雇用内容の度々の変更
などなどでした。よく言うな〜。会社としても言いたいことはたくさんありますが、変なことを口にしてあとから、何か言われると困るのでぐっとこらえました。
退職代行を使われて引き継ぎは?
8年勤務していたMさん、それなりのことをしていたので突然出勤しなくなったら業務が滞ってしまうことは本人も充分理解していたと思います。
日頃から「業務は共有するように、一人で抱え込まないように」と言っていたのですが、他の社員にヒアリングすると一切共有はされていなかったので、引き継ぎ必須の状態でしたが本人と連絡を取らないようにと言われたので対応策を考えました。
8年勤務した社員で、本人は日頃から同僚や後輩にそれなりに厳しいことを言っていたので、こんなやめ方をしたことで残った社員は、かなりのショックと怒りで信頼関係はなくなりました。
Mさんの業務をみんなで手分けをして、確認をしたり、問い合わせしたり数日混乱していました。
要望書に対しての回答を出すために就業規則に書いてある
① 退職は、1ヶ月前の申し出をする事
② 退職日前に引き継ぎを行う事
について社労士の先生に相談したら、
① 有給休暇を使えば退職1ヶ月前とすることは可能なので今回のことは問題にはならない
② 引き継ぎをしないことで業務に支障があった場合は
・懲戒解雇になることもある
・損害賠償を請求することもある と言われました。
業務に必要な資料が見つからないので代行会社に連絡をしました。
今度は、なぜか
OP
と名乗っていました。
なんでちゃん
この2点についての問い合わせにも
なんでちゃん
OP
となりました。
どうにか、残った社員で業務をまとめることができましたが、要望書の回答には、②の内容を記載して簡易書留・速達で送ることにしました。
あと数日で退職日です。
退職代行を使われた会社のまとめ
退職代行会社からの連絡があって、あっという間に1ヶ月近くが過ぎました。
一時はどうなることかと思いましたが、引き継ぎをすることなく残った社員でどうにかなりました。
8年間の業務は引き継ぎもなくどうにかできたけど、8年間頑張ってくれたのに本人の口からではなく退職代行からの連絡でやめたことは、本人の信頼をなくしたのはもちろんのことですが、それ以上に「無責任・残念」という印象が強く残りました。
他の社員からは、「業務が大変なのはわかるけどこんなやめ方はひどい。怒りしかない。8年間が台無し」と言う言葉がでました。同感です。
ただ、退職代行会社を使われた会社としては、何で退職代行会社を使ってまでやめたかったのか?ということにも目を向けて行かなければいけないと思いました。
今回のことで、今まで目立たなかった社員の大活躍は大きな大きな産物になりました。
大変だったけれどいい経験をしました。でも、こんな経験は一度で充分です。
退職代行会社を利用される立場にいる人、利用する立場にいる人、いかがでしたか。
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