災害ボランティア活動に参加するときに知っておきたい大切なこと

最近、災害ボランティアに参加している人のニュースがよく流れています。

自分で災害ボランティアに参加するにはどうしたらいいのでしょう。

災害ボランティアに興味がある人は参考にして下さい。

災害ボランティアに参加する目的・心得

災害ボランティアに参加するとき、みんなやっているから、という安易な気持ちで参加すると、「こんなはずじゃなかった」ということになってしまいます。

更にそれだけでなくせっかくのボランティア活動が迷惑になってしまうことになってしまいます。

災害ボランティアに参加する前に「ボランティアとは?」をもう一度考えて見ましょう。

ボランティアってなんだ??

なんでちゃん

災害ボランティアの目的

ボランティア活動は、個人個人の自発的な行為であることが大前提です。だから、友人に誘われたからしょうがなく、とか、親が子供に強制するのはちょっと違いますね。

ボランティアと言ってもいろいろな種類があります。

どのボランティア活動でも共通することは、困っている人、助けを求めている人に、相手が求めることに手を差しのべて「協働」することです。

ただ助けるだけではなく、あくまで「被災者の生活や自立の確保」のために一緒に活動することです。

ボランティアってふかいな〜

なんでちゃん

災害ボランティアの心得

災害ボランティアに参加するときに、被災地や被災者に負担や迷惑がかかっては本末転倒。初めて災害ボランティアに参加しようと思っている人も経験者も次の心得は大事です。
1、 ボランティア保険に入る
2、 頑張りすぎない
3、 単独行動は避ける
4、 相手の話をよく聞く
5、 被災者の人と一緒にやる
6、 感情をコントロールできなくなったらやめる
7、 できないことは「できない」とはっきりことわる
8、 過度な哀れみや同情をしない
9、 子供と遊ぶときなど過度に喜ばせようとしない
10、 ボランティア活動の運営について批判しない

災害ボランティアは事前情報の収集と準備が重要


なんの情報もなく自分勝手に現地に行っても、実際にボランティアが必要なかったりします。また、何が必要か情報収集していかないとせっかくのボランティアが迷惑になってしまいます。

どこでどんなボランティアの受け入れがあるのか確認する

ボランティア活動を支援推進している全国社会福祉協議会などのSNSやWebサイトで最新の情報を確認してください。
被災地の自治体に直接電話するのは、職員の方はいろいろなことで忙しいので避けましょう。
全社協 被災地支援・災害ボランティア情報はこちら

被災地に負担をかけない準備が大切


なんの準備もしないで被災地に行くと、返って迷惑をかけることになってしまします。しっかり準備をしましょう。

・持ち物の準備
・食事、飲み物
・宿泊先
・往復の交通手段の確保
・ボランティア保険の加入
災害グッズを準備するならこちらが便利→

災害ボランティア活動するための手続きの手順

ウェブやSNSで募集状況を確認する

募集している場所と条件が記載されているので確認しましょう。募集している地域が限定されていることもあるので事前チェック重要です。

事前の準備をする

持ち物・服装

災害の種類や活動時期、内容によって準備するものが違います。
被災地に迷惑がかからないようにしっかり準備しましょう。

ボランティア保険に加入


ボランティア活動中に怪我をしてしまったり事故にあったりすることに備え他保険です。被災地に向かうときには証明書を持参する必要があります。
ボランティア保険に加入するには「社会福祉協議会」へ登録する必要があるので住んでいる地域の社会福祉協議会に確認しましょう。被災地への往復の道のりも補償の対象になり年度内有効で350円〜710円です。

食事・宿泊先・往復交通手段の確保

「自分のことは自分で」これボランティアの鉄則です。しっかり必要な備えをして自己完結できるようにして被災地に入りましょう。
被災地は、物資が少なく現地で調達できないことが多いのでこの点はしっかり心しておきましょう。

被災地で開設されている災害ボランティアセンターで受付

個人でボランティア登録をして、被災地の要望に合わせてボランティア活動をする場所を調整してもらいます。

活動前の説明(オリエンテーション)をうける

活動内容・場所・注意事項などについて説明をうけます。ちゃんと聞いて
勝手な行動は禁物です。

被災地の現場で活動する

被災者が元の生活を取り戻すためにサポートするのがボランティで、何でもかんでもやることではないです。

自分の経験からの判断を押しつけないで、被災者の気持ちや立場を配慮して被災者中心の支援を心がけます。
心配りをわすれないでください。

活動中の体調にも気をつけましょう。ボランティアが病気や怪我をすると被災者や被災地に負担をかけてしまいます。

不慣れな環境での活動や暑い時期は体調を崩しやすいので、健康管理と対策を忘れずしましょう。

記録と報告をわすれないように


活動終了後、活動内容の進捗状況、被災者の様子、問題点、気づいたことなどを報告しましょう。
その後の活動に活かされるのでとっても大事です。

直後だけでなく息の長い支援が大切


災害直後は、TVでもニュースになったりしますが、時間が経つと人がすくなくなってしまいがちです。
災害から1年ごとにニュースにはなりますがその間は段々と関心が薄れていってしまっているのが現状。

全国社会協議会では常に最新の情報がアップされているので、できることをできるときに活動していきたいと思います。
全国社会協議会では常に最新の情報はここ

災害ボランティアに資格は必要?経験は? 年齢は?

資格は必要?

災害ボランティアは、資格がないと活動ができないということはありません。民間で資格取得ができるところはあります。講習を受けることで資格を取得することができ、実際にボランティアを行うときの考え方や実技を学ぶことができます。
災害救援ボランティア推進委員会
日本赤十字社 東京支部

経験は必要?

経験がなくても参加することはできます。災害ボランティアもいろいろなお仕事があります。大事なのは「要望に答えること」です。

年齢制限はあるの?

特に年齢制限はありません。年齢にあった作業をしましょう。
年齢が高い人で現地で体調を崩してしまうと返って迷惑をかけてしまいますので体力管理は大事です。

災害ボランティアの活動内容、どんなことをするの?

災害ボランティアの活動には、様々なことがあります。現地のボランティアセンターで登録を済ませると経験・資格などに合わせて依頼されますが、経験や資格がなくてもできる活動があります。どんな活動があるか、主なものを紹介します。

未経験・素人ボランティアでもできること

・お話相手、遊び相手
・ポスティング(ボランテイア依頼用紙)
・避難所のお手洗いの掃除
・炊き出し
・支援物資の分配
・土砂の運び出し
・瓦礫の撤去
・家財の運び出し
・支援品の配布
・ペットの世話
・買い物
・家庭教師     など

経験・専門的スキル、知識が必要なこと


・病気の治療
・カウンセリング
・暮らし再建の相談会、勉強会  など

災害ボランティアに関するお金

ボランティアは無償

ボランティアは、基本的には無給で奉仕する活動です。

災害ボランティアでかかる費用


災害ボランティアに参加する時の費用は基本自費となります。主なものは次のようなものです。

・ボランティア保険加入費
・現地までの交通費
※ボランティアバスツアーが運行されている場合もあります。
※災害ボランティア車両は高速道路無料措置があります。
・宿泊費
・飲食代
・作業に必要な持ち物購入費
・参加費(現地で道具を借りる時に必要な場合もあります)
など

お金を使うのもボランティア


災害ボランティアは、現地に行くことだけではないです。仕事が忙しい、体調が良くないなどで活動ができない人は、復興のための義援金や地元の商品の購入、観光に訪れて現地でお金を使うのも一つのボランティアになります。

災害ボランティアをするときに気をつけること

災害ボランティアの参加の基本は、被災地・被災者に負担をかけないということです。

自己完結・自己管理

・ボランティア保険に加入しておくこと
・ボランティアにかかる費用は自己負担
・衣食住に関する対応は自分で
・ゴミの処分
・安全、健康の管理
・無理と思ったら休む・中止する
・単独行動をしない
・情報収集しっかりする

現地で気をつけること

・ボランティアセンター・NPO・NGOを通じて活動する
・記録を取る
・情報を共有する
・無理はしない
・被災者の気持ちを第一に考える
なんでちゃん・・・瓦礫や家財道具の処分の際「ゴミ」という言葉を使うことは、被災者に撮っては大事な思い出のものなので使わない。
・2次災害があることを認識しておく

災害ボランティアのメリット・デメリット

災害ボランティアというといいことをしていると思われますが、メリットもデメリットもあります。

メリット

・感謝される
・学びがある
・視野が広がる
・人脈ができる
・経歴が付き就職・転職に有利  など

デメリット

・時間が拘束される
・お金がかかる
・2次災害に遭遇することがある
・精神的につらくなることがある  など

災害ボランティアの活動にはメリット・デメリットがありますが、

まとめ

ボランティアといってもいろいろな種類、方法、かたちがあることがわかりました。
時間がないから、お金がないから、年だから、経験がないからなど、できない理由を考えてボランティア活動は無理だと思っていましたが、それぞれの立場でできることがたくさんあるとわかりました。

そして、共通していることは「被災者・被災地」のことを第一に考え確かな情報と決められたルールの中で活動すること、無理をしないことが災害ボランティア、そして、強制や義務でやるのではなく「自主性」が重要。
私も機会があったら自分でできる災害ボランティアをやってみようと思いました。

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