犬は、足元にまとわりついたり、ぴょんぴょん飛びついてきたり、帰宅すると玄関まで全力で走ってきて飛びついてくるワンちゃんもいますね。とってもかわいいし飼い主はうれしいのですが、他の人にも同じようにされては困ったものです。
我が家の場合は、大型犬のゴールデンレトリバーで、人懐っこく誰にでも飛びついてしまう可能性があるので、他の人に怪我をさせてしまっては大変だと思い、飛びつかないように訓練をしました。
この記事では、飛びつく原因を知って、飛びつかないようにする方法を紹介します。参考にしてください。
なんでちゃん
目次
どんな時に飛びついているか、ちょっと考えてみましょう。
うれしい時・興奮している時
飼い主に呼ばれたとき
ドッグランや公園(長いリードを装着)、家の中で名前を飛ぶと一生懸命走ってきて飛びつく。
飼い主に呼ばれると一目散に走ってきますよね。大型犬が走ってくると、飼い主でも怖いです。
我が家では、離れたところで待たせ、「来い!」というコマンドで呼び寄せ目の前で「待て!」という練習を訓練学校で何度もやりました。
最初のころは、止まれないでぶつかったりしましたが、何度も繰り返すうちにできるようになりました。
飼い主が帰宅した時
飼い主が帰宅した時に、玄関まで迎えに来てぴょんぴょん跳ねて飛びついてくる。
留守番していて飼い主がもどってきてうれしくて飛びついて、時には「うれしょん」をしてしまうこともありました。
知り合いや配達の人が来た時も玄関に飛んでくることがよくありました。
お散歩中に好きな人や犬に会ったとき
お散歩中に大好きな知り合いに会うと飛びついたり顔を舐めたりする。
好きなワンちゃんに会うと、やはり飛びつこうとする
抱っこしてほしい・かまってほしい・おいていかないでほしい時
飼い主が出かけるときに玄関で行かせないように飛びついてくる
飼い主が出かけると、留守番で退屈。おいていかないでほしいという気持ちで後ろから飛びついてきたりします。
座っている飼い主の膝に乗りたい
甘えたい時ですが、飛び乗ってくるときは注意が必要です。
散歩するのが疲れたので抱っこしてほしい
子犬のころによくありますが、まだ散歩が上手にできなかったり体力がなく途中で歩きたくない時に抱っこをせがみます。
飼い主の持っている物が欲しい時
飼い主が持っている食べ物やタオルなど、口元や手に飛びついてとろうとしたりします。
飼い主が食べ物を持っている
口をもぐもぐぐしていると口元を舐めようと飛びついてきます。
飼い主がおもちゃやタオルなど遊べるものを持っている
気になるようなものを持っているととろうとして飛びついてきます。
恐怖を感じている時
うれしい時だけではなく、怖いと感じた時に防衛本能から飛びついて攻撃することもあります。
知らない人が近づいてきた時
可愛いわね~といって急に近づいてくると、防衛本能が働いて飛びつくことがあります。
自分より上から人が近づいてきた時
自分より大きい人が上から近づいてくることは、犬にとって恐怖を感じることがあります。
バイクや犬が近くをすれ違ってきた時
大きな音がしたり、気にいらない犬に対しても攻撃的になります。
このように、犬が飛びつくのは感情表現で、うれしい、寂しい、怖いなどの心理的な理由があります。
なんでちゃん
犬の飛びつきはやめさせたほうがいい理由
犬の本能で感情を表す手段の一つに「飛びつき」がありますが、飛びつく行動は、やめさせたほうがいいのでしょうか?ズバリ、やめさせたほうがいいです。
やめさせたほうがいい理由を説明しますね。
事故や怪我する原因になる
子犬のころは、体も小さくぴょんぴょん飛ぶしぐさも可愛く「問題行動」とは見られませんが、成犬になると体も大きくなり力も強くなります。
実際、我が家のゴールデンレトリバーは、産まれた時ですでに3㎏、半年で成犬になり25㎏~30㎏位になるので飛びつかれたら、転んでしまう可能性は高いです。
また、小型犬でも相手が子供だったり、急に飛びついたりしたら怪我の原因になります。怪我までにならなくても、あざになってしまうこともあります。
他の犬やバイクにとびかかろうとするワンちゃんの場合は、トラブルになったり大きな事故になったりします。
洋服などが汚れてしまう
飛びついた時に、足についた泥や土で汚してしまう可能性があります。
自分の洋服ならまだいいですが、他の人の洋服を汚してしまったらとっても迷惑になってしまいます。
なんでちゃん
飛びつきをやめさせる方法
危険が伴う「飛びつき」をやめさせるには、次のような方法があります。
「コマンド」(命令・号令)を理解させる⓵
お座り・待て・ふせなどのコマンドを理解させます。コマンドを理解することで、飼い主の一言でやっていることを中断して行動をコントロールすることができます。
飛びつこうとしたときに「待て!」「お座り!」ということで飛びつきを防ぐことができます。
飛びつくのをやめたら思いっきり褒めてあげてください。
飛びついたら無視する
帰宅の出迎えで飛びついてくるとついつい飼い主もうれしくて反応してしまいますよね。そうすると、犬は、飛びつくと喜んでくれていると勘違いしてしまします。
飛びついてきたら、「無視をして」飛びつきをやめたら「褒める」を繰り返していきましょう。
「コマンド」(命令・号令)を理解させる⓶
なかなかやめない時は、まず「まて」「お座り」で飛びつきを中断させます。興奮して中断しない時は、厳しい表情をして大きな太い怖い声で「ダメ」「NO」と言います。
いつもと違う飼い主に、「あれ?喜んでないぞ?」と思い、飛びつくのをやめるようになります。やめたら、褒めることを忘れないでくださいね。
気をそらせ、落ち付かせる
飛びつきの理由が、人やバイクなどによる恐怖の場合は、その恐怖の対象から気持ちをそらせるようにします。
名前を呼んだり、おやつやおもちゃを利用するのもいいでしょう。
飛びつく足を下ろしたら、ちゃんと褒めてあげてください。
なんでちゃん
飛びつきをやめさせる時の大事な2つのポイント
飛びつきをやめるさせる方法を成功させる大事なポイントは次の3つです。
コマンドを変えない
「待て」というコマンドを「ちょっと待って」とか「ダメ」を「こら~」と言ったり、怒るときも褒めるときも名前を呼んだりすると、犬は何が何だか分からなくなってしまいます。
同じ場面では、常に同じコマンドを使うようにします。
ルールを変えない
玄関に迎えに行って飛びついたら、前は抱っこしてくれたのに今日は怒られた。
この前会った人は、飛びついていいのに、今日あった人には飛びついてダメなの?なんで??と「飛びつく」という同じことをしているのに飼い主の態度が違うと、やはりどうしていいのかわからなくなってしまいます。
「飛びつく」という行動自体をやめさせなくてはいけないので、うれしい時もびっくりして恐怖を感じた時も、食べ物が欲しい時も、いつも同じルールで対応するようにします。
なんでちゃん
成功したら毎回褒める
飼い主の指示を守れてちゃんとできたら、とにかく「褒めましょう」
大げさなくらいしっかり・毎回褒めてあげることで、「飛びつかないと褒めてもらえる」と理解できます。
まとめ
子犬、成犬、小型犬、大型犬にかかわらず、犬の「飛びつき」は問題行動だということが、わかったと思います。
根気よく教える。
ちゃんとできたら褒める。
この2つを繰り返しできるまで続けましょう。
飼い主が、愛犬をしっかりコントロールできることで周りにも迷惑をかけず、ワンちゃん自身も安全に暮らしやすく、飼い主も安心して過ごすことができますよ。
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