招き猫の発祥の地として、豪徳寺(東京都世田谷)や今戸神社(東京都台東区)は有名ですが、全国各地に招き猫神社はあるようです。
商売繁盛、縁結び、収穫万来、開運などいろいろご利益はありますが、遠方でなかなかいかれないよりはできれば近くの招き猫の神社を見つけて、少しでも多くお参りするのがいいですね。
名称 | 住所 |
豪徳寺 | 東京都世田谷区豪徳寺2丁目24番7号 |
今戸神社 | 東京都台東区今戸1-5-22 |
蚕影神社(こかげじんじゃ)
阿豆佐味天神社(あずさみてんじんじゃ)の境内 |
京都立川市砂川町4丁目1−1 |
壇王法林寺(だんおうほうりんじ) | 京都市左京区川端通三条上る法林寺門前町36 |
住吉大社 | 大阪府大阪市住吉区住吉2丁目9−89 |
金毘羅神社内 木島神社 | 京都府京都市右京区太秦森ケ東町50−1 |
雲林寺(うんりんじ) | 山口県萩市吉部上2489 |
お松大権現(おまつだいごんげん) | 徳島県阿南市加茂町不け64−1 |
仙厳園 猫紙神社 | 鹿児島県鹿児島市吉野町9700−1 |
福良赤猫社(福良天満宮) | 大分県臼杵市福良 |
生善院(しょうぜんいん) | 熊本県球磨郡水上村岩野3542 |
目次
ここは、外せない!招き猫発祥の神社2選
招き猫の発祥の地として諸説がいろいろありますが、全国でももっとも有名な発祥の地を紹介しますね。
豪徳寺(東京都)
もっとも有名な招き猫の一つ。井伊直孝が、猫に招きいれられて門内に入り、雨が降り雷が鳴り響き始めた間に和尚の説法を聞くことができ落雷に合わずに済み
命拾いをすることができたといわれている。
井伊直孝ら一行を雷雨・落雷から救ったといわれるこの「白い猫」が「招き猫」の元になったといわれています。
豪徳寺には、「招猫堂」が建てられていてたくさんの招き猫の置き物が奉納されています。
この白い猫は、ゆるキャラの彦根城のマスコットとして知られる「ひこにゃん」のモデルになった猫です!
住所 | 東京都世田谷区豪徳寺2丁目24番7号 |
電話番号 | 03-3426-1437 |
最寄り駅 | (1)東急世田谷線「宮の坂駅」から徒歩5分 (2)小田急線「豪徳寺駅」から徒歩10分 |
拝観時間 | 拝観時間:6:00~18:00 ※寺務所受付は9:00~16:30 |
今戸神社(東京都)
貧しさのあまり愛猫を手放してしまったおばあさんの夢の中で、愛猫が自分の人形を作って売れば幸せになれると伝えました。
夢で言われたとおりに愛猫の人形を作り、今戸神社の朝市で売ったところ大変繁盛して幸せになったということで招き猫の発祥の地といわれています。
これが「商売繁盛」のご利益があるといわれる由来なんですね。
住所 | 東京都台東区今戸1-5-22 |
電話番号 | 03-3872-2703 |
最寄り駅 | ・各線浅草駅より 徒歩15分
・ 都営バス ・台東区 北めぐりんバス |
拝観時間 | 年中無休 9時から 17時まで |
今戸神社のHPはこちら
神社のお参り帰りの周辺のおすすめはこちら
招き猫で有名な全国の神社
蚕影神社(東京都立川市)
阿豆佐味天神社(あずさみてんじんじゃ)の境内にあって、別名「猫返し神社」とも言われています。
この地域は、昔養蚕が盛んで、蚕の天敵のねずみから守るための守り神にしていました。
ここで祈願すると行方不明になった猫が返ってくるといわれています。
住所 | 東京都立川市砂川町4-1-1 |
電話番号 | 042-536-3215 |
最寄り駅 | 【電車の場合】 JR立川駅北口を降りて立川バス①番線「三ツ藤」・「箱根ヶ崎駅」行きをご利用頂き、「砂川四番」の停留所で下車。約15分。【自動車の場合】 五日市街道沿い「砂川四番交番前」の信号の所です。駐車場32台。 |
拝観時間 | 【平常】午前10時~12時 午後1時~3時30分
※猫絵馬。猫守り受付時間です。 |
檀王法林寺(だんおうほうりんじ)(京都)
日本最古の黒招き猫伝説があるお寺です。
ここに祭られている「主夜神(しゅやじん)尊」という神様は、夜を守る神様として崇められています。
夜を守る神=闇夜で目を光らせる黒猫が、神様のお使いととされています。
家内安全 厄除けがご利益とされています。
住所 | 京都市左京区川端通三条上る法林寺門前町36 |
電話番号 | 075-771-0870 |
最寄り駅 | ・京阪電車‥三条駅8番出口
・地下鉄東西線‥京阪三条駅8番出口 |
拝観時間 | 午前10~正午、午後1時~午後4時
・ご朱印:300円、拝観料:300円 |
住吉大社(大阪)
住吉神社といえば「商売発達」
「はったつさん」の日は、遠くからお参りに来る人もたくさんいて賑わいます。
「はったつさん」とは、「初辰」=毎月最初の辰の日のことで、この日に参拝するとより一層力を与えて助けてもらえると信仰されています。
住吉神社境内の2番参りの「楠珺社(なんくんしゃ)」は、初辰参りの中心の神社になります。
古くから商売をする人たちから大変信じられています。
毎月「招福猫」を授かり、奇数月は「左手」、偶数月は「右手」となっています。
この招福猫が48体そろうと満願成就となり,納めて一回り大きな招福猫と交換してもらいます。
祈祷料は、1500円なので、48体そろうまでに、結構時間もお金もかかります。
なんでちゃん
住所 |
大阪府大阪市住吉区住吉2丁目9-89 |
06-6672-0753 | |
最寄り駅 | (1)南海本線「住吉大社駅」から徒歩で3分(東へ徒歩3分) (2)南海高野線「住吉東駅」から徒歩で5分(西へ徒歩5分) (3)阪堺線 「住吉鳥居前駅」から徒歩で (4)阪堺線 「住吉公園駅」から徒歩で2分 |
拝観時間 | 4~9月 6:00~17:00 10~3月 6:30~17:00 定休日:年中無休 |
住吉神社のHPはこちら
住吉大社の帰りに時間がある方はこちらもどうぞ
金毘羅神社(京都)
金毘羅神社境内の「木島神社」には、日本唯一の「狛猫」が2体祀られていて、向かって左側の猫は子猫を抱いているので母猫、右側は凛とした姿で父猫のようです。
この地域は、丹波のちりめん発祥の地で、ちりめん問屋、糸屋などで賑わい、周辺の農家は養蚕を営むようになりました。
蚕の大敵のネズミを追い払ってくれる猫を飼い大切にしたので、この地域では「機械養蚕の守り神」の使いとなりました。
商売繁盛・家内安全・開運厄除・学業成就など人事百般のご利益(ご神徳)です。
住所 | 京都府京丹後市峰山町泉1165−2 |
電話番号 | 0772-62-0225 |
最寄り駅 | ●山陰近畿自動車道 (京都縦貫道)「京丹後大宮IC」より 15分 ●舞鶴若狭自動車道 「 福 知 山 I C 」 より 50分 ●丹後鉄道 「 峰 山 駅 」 より 800m ●丹海バス「 金刀比羅神社前 」(峰山線・丹後峰山線)すぐ。 ●京都市内より 約2時間 |
拝観時間 | 終日可能
社務所は午前8時から午後6時ころまで(季節によって変動あり) |
雲林寺(うんりんじ)(山口)
猫好きの聖地ともいわれている「雲林寺」
全国のみならず海外からも参拝に来る人が増えています。
雲林寺の本山「天樹院」は長州藩の藩祖、毛利輝元の菩提寺で、輝元に仕えて殉じた家臣の長井元房もここに眠っています。
元房がなくなった後、かわいがっていた愛猫も後を追って自ら命を絶ち、夜な夜な猫の鳴き声がするようになりました。
当時の住職が、供養をすることで鳴き声がしなくなったということから猫に関係するようになってきました。
現在は、やはり住職が譲り受けた招き猫を展示したことがきっかけで猫の置物が託されるようになり世の中の猫の魂を慰めるようになり
いろいろな種類の猫の置物が飾られるようになり今ではなん百という数になっています。
さらに、置物だけでなく本物の猫も人気の要因の一つです。
猫好きにはたまらないですね。
住所 | 萩市大字吉部上2489 |
電話番号 | 08388-6-0307 |
最寄り駅 | 【車で】萩市街地から県道11号線、13号線を津和野方面へ約30分 【路線バス】防長バスを利用 萩バスセンターより吉部(きべ)・津和野行きバス「吉部バス停」下車、バス停より徒歩約30分 |
拝観時間 | 9時~17時迄 休業:不定休 |
お松大権現(おまつだいごんげん)徳島
お松大権現は、「猫神さん」と呼ばれ親しまれている神社です。
境内は招き猫だらけで約1万体もの招き猫が奉納されています、猫好きの聖地ともいわれ遠くからも参拝に来る人が増えています。
お松大権現は、不当な裁きを不服として直訴し、処刑されたお松という奉公していた女性が飼っていた愛猫が、妖怪となり奉行の家を代々祟り続け仇を討ったという伝説のある神社です。
ご利益としては、必勝祈願をはじめ受験合格で有名です。
住所 | 徳島県阿南市加茂町不ケ63 |
電話番号 | 0884-25-0556 |
最寄り駅 | 【電車の場合】 JR阿南駅より加茂谷行き阿南バスでお松権現前下車(約40分) 【自動車の場合】 徳島インターチェンジから約50分 ※駐車場20台 無料 |
拝観時間 | 御祈祷の受付時間午前9時~午後5時 |
仙厳園 猫神神社(鹿児島)
猫紙神社は、仙厳園内にある全国の猫好きが集まる神社です。
文禄の役(1592~1593)に17代島津義弘公が、7匹の猫を連れて朝鮮半島へ出征して、猫の瞳孔の開き具合によって時刻を確認していたといわれています。
その7匹のうち生還した2匹の猫の霊を「時の神様」として祀ったのがこの猫神神社です。
猫の目を時計代わりにしていたことから、6月10日の時の記念日に、猫長寿祈願と供養祭が行われます。
住所 | 鹿児島市吉野町9700-1(仙巌園内) |
電話番号 | 099-247-1551(仙巌園) |
最寄り駅 | JR鹿児島中央駅より車で約20分 |
拝観時間 | 8時30分~17時30分 |
福良赤猫社(福良天満宮)大分
福良赤猫神社がある大分県白杵市は、江戸から明治時代を中心に商売の町として繁栄しましたが、商業の中心地域同士で対立が起きていました。
そのような状況の中で地元の繁栄を常に心がけた中心人物が大塚幸兵衛で「赤猫」と呼ばれました。
赤猫と呼ばれた大塚幸兵衛の魂を「赤猫の招き猫」に籠らせ、幸せ(福)を運ぶ赤猫として福良天満宮境内の一角で福を招き幸せを運ぶ社として祀られています。
「赤猫」は、商売繁栄・家内安全・幸せを運ぶ言葉として有名になり伝えられています。
住所 | 大分県臼杵市福良211 |
電話番号 | (0972)63-2739 |
最寄り駅 | 【車利用の方】 ・臼杵ICから約5分 ・一般道路大分方面から臼杵市街地 (目印は三重の塔)先左折200M ※福良天満宮入口はやや狭い道路です。 (すれ違いはできます) 【公共交通機関利用の方】 ・バス停(平清水)下車、徒歩5分 ・JR九州(臼杵駅)タクシーで7分 ・JR九州(上臼杵駅)徒歩で5分 (上臼杵駅は特急は止まりません) ・大分空港から空港バス(大分駅行) →大分駅からJRで臼杵駅または上臼杵駅 |
拝観時間 | 午前9時~午後5時 |
生善院(しょうぜんいん)熊本
生善院は、怨念を鎮めるために建てられました。
争いごと、もめ事を鎮めるご利益で、家内安全のお願いをするのがいいですね。
住所 | 熊本県球磨郡水上村岩野3542 |
電話番号 | 0966-44-0068 |
最寄り駅 |
くまがわ鉄道湯前駅[出口]から徒歩約15分 くまがわ鉄道湯前駅より車約5分 九州自動車人吉ICより車で約50分 |
拝観時間 |
招き猫の生産地
招き猫は愛知県が主な生産地で、常滑市と瀬戸市が招き猫生産の8割のシェアを「常滑系」と「瀬戸系」の2種類にわけられます。
右手を挙げた猫は「銭を招く」、左手を挙げた猫は「お客を招く」のご利益の意味はどちらも変わりませんが、姿かたちもだいぶ違います。
常滑系
常滑の招き猫は、ずんぐりとしていて陶器でできています。
大きな耳、まるい顔、大きな(垂れた)目の二頭身スタイルが常滑系の招き猫の特徴です。
小判をしっかり持っていることから商売繁盛にご利益があるといわれています。
最近ではカラフルな招き猫が人気です。
白は「福を招く」、黒は「病を防ぐ」、金は「金運を招く」、銀「長寿」、ピンク「恋愛成就」、青「交通安全」、赤「魔除け」といった意味で飾られています。
招き猫生産日本一として常滑では、まちなかの郵便ポストの上やトイレの表示などいろいろなところで招き猫が見られます。
瀬戸系
瀬戸系の招き猫は、スリムで上品な感じで磁器でできています。
常滑市より先に招き猫を大量に生産したのがやきものの町として大量生産したのが瀬戸市です。
生きた猫をモデルにしているのでスリムで美しい姿の招き猫が作られました。
柔らかなラインや前掛けのフリルなど、細かい表現が得意な「瀬戸系」は上品な猫たちが多く、いろいろな表現の招き猫がいます。
なんでちゃん
神社巡りには御朱印帳をもっていこう
神社ガールにも大変人気なのが御朱印。
神社巡りの記録としてそれぞれの神社で御朱印を集めるのが流行っています。
御朱印を書いてもらう時間は決まっています。事前にちゃんとチェックしておくことをおすすめします。
書いてもらうのには、料金(初穂料)がかかることをお忘れなく。
なんでちゃん
神社名 | 時間 | 御朱印代(初穂料) |
今戸神社 | 午前9時から午後4時30分 | 300円 |
豪徳寺 | 午前9時から午後4時30分 | 300円 ・1500円(御朱印帳込み) |
蚕影神社 | 午前10時から12時、午後1時から午後3時半 | 朱印紙で渡されます |
壇王法林寺 | 午前10時から12時、午後1時から午後4時 | 300円・事前に要電話 |
住吉神社 | 午前9時から午後5時 | 500円 |
金毘羅神社 | 午前8時から午後6時 | 300円 |
雲林寺 | 午前9時から午後5時 | 300円 |
お松大権現 | 午前9時から午後5時 | 300円 |
仙厳園 猫神神社 | 午前8時半から午後5時半 | 御朱印なし |
福良赤猫社 | 不明 | 書置き 種類多々あり |
生善院 | 日中 | 300円 |
招き猫の豆知識
全国にたくさんの招き猫の神社があるのにはびっくりします。同じ招き猫でも神社によってご利益が違うことがわかりました。
昔から言われる「猫の怨念」からできた神社もあって興味がわきました。
ここでは自分で祀る場合ご利益や注意することを紹介します。自分の家やお店に置く場合、人にあげる場合の時の参考にしてくださいね。
招き猫の置き方について
招き猫の置き方もちょっとした工夫が必要です。猫の気持ちになって置き場所を考えてみましょう。
よく見える高いきれいなところが、人を呼び込み千客万来・商売繁盛につながります。
招き猫の置き方の詳しいことはこちら
招き猫の手のあげ方でご利益がちがう
神社巡りをしていると、いろいろな種類の招き猫のがいるのに気が付くでしょう。
特にあげている手が右手だったり左手だったり、時には両手をあげている招き猫にも出会うでしょう。
どっちの手をあげているかでご利益の意味も違います。
主に右手は金運、左手は商売繁盛。
両手をあげていると、よりご利益がアップしそうですが、中にはお手上げという意味にとらえることもあります。
招き猫のご利益委の期間について
招き猫が祀られている神社には、招き猫の置物やお守り、おみくじなどいろいろなものが置かれています。
記念に購入したのはいいけれどご利益はいったいどのくらい続くのか気になりますね。
期間はどのくらいなのか?期間が終わったらどう処分すればいいのか気になるところです。
大体、お守りの場合は1年といわれていますが他の物に関してはそれぞれ違います。
置物は、きれいに保存してあげれば大丈夫ともいわれています。
招き猫のご利益の期間と処分の詳しい方法はこちらへ
まとめ
招き猫の神社は、全国にたくさんあるのには改めてびっくりしました。
それぞれの神社によっても由来やご利益が違うので目的に合わせてお参りすることをおすすめします。
招き猫の神社巡りで御朱印を集めたりかわいいお守りやおみくじを引いたりするのも楽しいですね。神社の周辺にはおいしいものもいろいろありそうなので
神社巡りも楽しくなりそうです。
以前、なんでちゃんは、思い立って行ってみたら改修工事中で御朱印帳の受付時間が過ぎていたことがありました。
楽しい神社巡りにするためにも事前リサーチをしっかりしておくことを忘れないようにしたいですね。
地域 | 名称 |
関東 | 豪徳寺 |
今戸神社 | |
蚕影神社(こかげじんじゃ) | |
関西 | 檀王法林寺(だんおうほうりんじ) |
住吉大社 | |
木島神社(金毘羅神社内) | |
中国 | 雲林寺(うんりんじ) |
四国 | お松大権現(おまつだいごんげん) |
九州 | 仙厳園 猫神神社 |
福良赤猫社(福良天満宮) | |
生善院(しょうぜんいん) |
コメントを残す